『 西遊記 ZERO 』/ SPINNIN RONIN さん

(※お引っ越し前の2018年 6月 9日に書いたものです)

 

こんにちは。「わたし」です。

30代に突入した今このときに、"人生初めて"を捧げる出来事がありました。

 

SPINNIN RONIN さんが作る舞台『西遊記ZERO』

 

その札幌公演を観劇してまいりました。

何が"人生初めて"なのかと言えば、"舞台の観劇"、です。

 

最近、耳にすることが多くなった…

漫画やアニメ、ゲームの世界をそのまま作り上げる"2.5次元舞台"は、

とても有難いことに御縁があって何度か会場で観劇させていただいてるのですが、

わたしの場合は「作品が好き」という動機から興味を持つことが多く、

とはいえ、好きという気持ちだけで全て観劇できるほど優しい世界でもない。

どちらかというと、年間を通して1回から3回ほど観る程度の 超絶ド素人 です。

 

"2.5次元舞台"については、また詳しい話を別の機会にするとして…

何が言いたいかって、「わたし」の"舞台観劇"に対する経験がほぼゼロであること。

 

そもそも、"2.5次元舞台"と今回の『西遊記ZERO』のような舞台…

観劇する際のルールに違いがあるのかすら分からないと言う…

 初心者の中の選ばれし初心者「わたし」

 

「わたし」と『西遊記ZERO』との出会いは、4月末くらい、だったかな…?

会社へ向かう途中にあるコンビニのガラスに貼りだされた、チケット発売のポスターでした。

何があるわけでもなく、ただ本当気まぐれに、なんとなく目に留まった、くらいのものです。

家と会社を往復するだけの生活に、何か潤い的なものが欲しかったのかもしれません…

「チケット代4,000円…えっっ安…え?安い?…安いわ」っていう印象。即買いました。

コンビニで代金支払と同時に発券され、すぐに座席が確認できる速攻システムだったようで、

確認できた座席は、前から3列目!ド真ん中!!ひょえぇぇぇーーーー…?

…いやいやいや、すごく驚いたし、ハラハラした。ま、マジかーーーーー…の気持ち。

 

今だから言える…ちょっと当日朝まで行くかどうか迷った。すごい本気で迷いました。

だってだって、待って?ひとまず冷静になって、よくよく考えてみてほしい…

こんな、ちょっと気まぐれにチケット買って、舞台観劇の経験すらない超が付くド素人が、

すごい前方のドセンターに座ってるって……そんなん、許されなくなくない?

 

でも、あの日あの時、チケット購入ボタンをタップしたのは「わたし」だし、席はどうあれ、

いまさら空席を作る方が、あまりに失礼だと思い直し、少し道に迷いつつ向かった公演会場!

 

辿り着いたのは、小さめホール…の、前から3列目。何度も言うよ。前から!3列目!

あまりに近い!あまりにあまりに近い!!!ひょえぇぇぇーーーー…

わたしの両隣で弾む会話…を聞き流しつつ、開演時間が近づくにつれて少しずつ埋まる座席。

それでも何となく予想はしてたけど、満席、とまではいかず…現実の厳しさを知った。

 

舞台の幕は開いていて、大道具?というか背景?装飾?もない、ただの真っ新ステージ。

ステージの上手と下手に伸びる…花道?に、そっと置かれた機材があるのみ。

片方には小さなテーブルと椅子が1組、反対にマイクと弦楽器とキーボード?と椅子が3脚。

………たった、それだけ。

 

開演前のアナウンスは、放送、ではなく。

1人のお兄さんがステージに立って、観劇の際の注意事項はもちろん、

今回の舞台内容を、キレッキレの動きと共に面白可笑しくお話してくれました。

めっちゃ凄かった…思わず息を飲んでしまって拍手のタイミング遅れる事件…

そんなメチャスゴお兄さんがステージを軽やかに去っていき、少しして、

ステージの花道?に置かれた機材と楽器に、ぬるっとお兄さんお姉さん登場!

 

もしかして、生演奏…? もしかして、生歌…?

 

えっえっえっ!と思いながらキョロキョロしてたら、照明が落とされ、いよいよ開演!

最初に一言、いいですか…めちゃめちゃめちゃ凄かった!!!あっという間の90分!

完全に世界が作り上げられてたし、一気に引き込まれたし、本当に凄かった!!!

わたしの語彙力があまりにチンパンジーであるため、綺麗に言えなくて悔しさ爆発する…

 

登場人物は、司会者、孫悟空、ユマ、の3人。たった3人だけ。

司会者は、物語の語り手。たぶん神なのか、それに限りなく近い存在。

めちゃめちゃスマートに物語を進めてくれる。シュッとしてる。好きです。

孫悟空は言わずもがな、主人公。ちょっとビビり。

さすが存在感大きくて完全に場を支配してくる。腕の筋肉ヤバい。好きです。

そして悟空のお相手であるユマという女性。わりと強気。

しなやかで力強くて、かっこいいオブかっこいい!惚れてまうやろ好きです。

 

そして、何より聞いて。ホント、聞いて。

生演奏に生コーラス生歌に生効果音だったのヤベェ鳥肌もんだったよ!!!!!

キーボードの伴奏と弦楽器の音は会場いっぱいに響くし、

コーラスお姉さんの声はガンガン空気を震わせてくるし、

何より、ボイスパーカッションのお兄さん、めちゃめちゃ強くて、ただただ強かった。

どこまでがボイスパーカッションで、どこまでが機械なのか…効果音気になるでしょ。

 

最初から最後まで、書きたいことを1つずつ書くと膨大な文字数になるので、

時系列バラバラごちゃりと…箇条書きでまとめようかなと思ったり思わなかったり。

 

・弱きモノたちがキャッキャッしながら生きようとするのハラハラした

・ユマめっちゃ子孫残し続けたの偉いでしょ…3回目の娘が好き…

・7つの玉を集めて龍を呼ぶネタに、司会者ノリノリなで好感爆上がり

・司会者とユマが一緒に縄跳びするの可愛いの暴力だった好き

・スリッパでスパーーンッがよくキマってたキモチイイーーー!

・司会者と悟空とボイスパーカッション兄さん、すごいコミカルが過ぎる最高

・\テレーーーーン!/\テレーーーーン!/(ココいちばん好き)

・悟空とユマが剣を交えるの早すぎて目が追いつかなかった凄い

・司会者とボイスパーカッション兄さんと踊るユマ可愛すぎて可愛すぎだった

・ユマを口説こうとめちゃめちゃ頑張る悟空めちゃめちゃ頑張ってた

・コーラスお姉さんの生歌声ヤバい…めちゃ良い声だしずっと聴いてたいヤバい

・悟空とユマに幸せになってもらいたい…末永く…

 

お話がクライマックスに近づくにつれて、ステージの熱気が最高潮で、もうホント、

なんか完全に煽られてしまって、泣きそうになった。熱量が凄かった。凄かった。

あの瞬間に感じた全部を書ききるのは無理アンド無理だけど、伝わってほしい…

 

まさに、臨場感、みたいなのを体感させてもらった。本当に凄かったよ。

どんなに拍手をしても足りないし、ありがとうって心の中でずっと言ってた。

 

舞台が終わって、アンケートに答える時間も取れなくて「面白かった」しか書けなくて

なんか悔しさで我を失いそうだったから、ブログ開設なんぞしてみました。(きっかけ)

 

会場を出たところで、演者さんが揃っていらっしゃったんだけど、

あまりにも恐れ多くて、話しかけるの無理すぎたので心の中で拍手しながら帰りました。

もう、本当、声を最大にして言いたい!

 

札幌に来てくれてありがとう!!出会ってくれてありがとう!!うほうほ!

 

もし機会があれば、また北海道へ来てほしいし、

もし機会があれば、SPINNIN RONIN さんが作る別の舞台を観に東京まで行きたい。

 

今回の『西遊記ZERO』をきっかけに、"舞台"というものに興味を持って、

8月にある札幌演劇シーズンの観劇チケットを即買いました。即決!

さすがに全公演制覇は日程的にも厳しいので、まずは1公演!行くぞ!

いまからとても待ち遠しいです^^

 

長くなりましたが最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

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