『 12人の怒れる男 』/ ELEVEN NINES さん
札幌演劇シーズンの存在を知った「わたし」は、即断即決でチケットを1枚購入しました。
せっかく札幌で観劇できる機会があるのだから、せめて1作品だけでも…と思って…
そうして選んだ作品が『 12人の怒れる男 』でした…!
なんかたぶん、どこかで見た写真がかっこよかったとか、そんな理由。
チケットを購入した時に座席番号も表示されてたから、会場の座席配置を調べたり、
自分で買ったチケットの日付を間違えて覚えててスゴク焦って確認したり…
詰め詰めスケジュールが一段落ついたところの、8月17日、14時!
迷うことなく会場へ辿り着くと、賑わったエントランスを横切るようにスタッフさんの声の方へ…
とても親切なスタッフさんに座席まで案内していただいたところ、まさかの最前列!
ま さ か の 最 前 列 !!(2回目)
ドキドキが止まらなかったー!!だってまさかの最前列!!(3回目)
目の前に堂々と存在する舞台を、僅かばかり見上げるほどの近さ!えっ近ッッ!
ステージから前側の座席を利用するように作られた舞台は、少しだけ不思議な形をしてて、
ここでチケットに種類があった意味を理解する「わたし」…舞台上の席!なるほど!
おかげさまで全然まったく落ち着くことなく時間は過ぎて、いざ開演!
ひぇ…
いや、あの、いや……えぇ?
め、目の前の通路を…演者さんたちが歩いて…歩いてく…ち、近…
そそ、そういうことは早く言って…めちゃリアルに生唾飲みましたゴクリ…ッ!
さすがに毛穴まで見える距離ではないけど、顔のシワ全てが見えるくらいの近さだよ?
驚きばかりが先行して、その時のことは正直あまり良く覚えてないんですけど…
1人、2人、と「わたし」の目の前を通るたび、ナニかがお腹の奥底に積み重なる感覚。
たぶんそれは、緊張感とか…圧迫感とか…そういう類のものだったと思う…
父親殺しの罪を問われている少年に対し、有罪か無罪かを評決する12人の陪審員のお話。
夏の蒸し暑い日、なぜか扇風機も動かない部屋に閉じ込められた陪審員の男たちが、
与えられた1つの議題(少年は有罪か無罪か)について、ただ顔を付きあわせ、
自分の中にある偏見や固定観念すらも剥きだしにし、ただ話し合いをする、だけ!
場面の転換は一切無し。限りないリアル。
上演開始から終わりまで、つまり、話し合いの始まりから終わりまで、全部まるっと、
舞台上と客席は同じ時間を共有してるの…すごい…「わたし」は目撃者になりました!
過去があり現在を生きる陪審員たちによる、正義のぶつかり合い、みたいな…
自分の意見は正しいと信じて主張する12人の、言葉の殴り合い、みたいな…
派手なアクションがあるわけでもなく、激しいバトルがあるわけでもなく…
なんか…こう、ごくごく自然に、するっと、さらっと…上手いこと言えないけど、
ゆっくりと走り出した時間が、どんどんスピードを上げて、最後にピタッと止まる、感じ!
"もしかしたら…" から始まる小さな疑問の1つに、たくさんの意見が飛び交って、
小さかったはずの疑問がどんどん大きくなり…それをいくつも繰り返して、出す結論。
どちらかというと、スカッと爽快な終わりではなくて、ヌルッと納得できる終わり!すごい!
「わたし」の手に汗がジワワ…までは、なかったですけど!
舞台に置かれた扇風機はサボり気味でも、会場の空調は最初からしっかり仕事してたから!さすが!
ハラハラするのは、あまり感じなかったけど、すっごいドキドキしてた!むしろ、しっぱなし!
た、楽しかった、じゃなくて…うーん…いやいや、楽しかった!でも、イマイチしっくりこないやつ…
何て言うのがピタリ賞なのか分からないんですけど…はちゃめちゃ面白かったです!!
だってだって観劇したあとの、満腹感、が!もの凄かった!んもーお腹いっぱい!
なにより、守衛さん…ね、お顔がとても好みでした^^大変 ごちそうさまでした^^
ただ、ひとつだけ心残りがあるんですけど…
お腹いっぱいに満足してグッズ売り場に行くのを忘れたこと!!!!
マステすごい欲しかったのに!!!!!やっちまったなーーー!!!
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