『 センチメンタル 』/ 弦巻楽団 さん

札幌演劇シーズンの最後って言われたら、やっぱりどうしたって行きたい!ってなるでしょう…

おっけー!ならば、チケット予約だァ!!!

 

というわけで、『 センチメンタル 』観劇して来ました!

 

仕事終わりに駆け込むという強行スケジュールで… 8月23日、19時半!

会場に辿り着くまでに迷子になるという予定のもと、定時ダッシュ大成功!

観劇中にお腹が鳴るという恥さらしはできないので、適度に空腹を満たし、

慌ただしく会場に向かう「わたし」

目的地である会場を見失う「わたし」(会場とは真逆の方向に進んでたことが発覚!)

気を取り直して慎重に進み、ようやくたどり着いた会場…

スタッフさんに暖かく迎えられたの…ホント、凄い嬉しかったです…!!!

 

予約済みのチケットを購入し、向かった座席は、

ちょうど真ん中よりちょっと後ろらへんの真ん中あたり。つまり、ほぼセンター!

ステージ全体を見渡せるであろうギリライン!とても「わたし」好み^^

 

椅子の座り心地を模索しつつ、どっしり腰を落ち着けたところで、いざ開演!

 

最愛の妻を亡くした彼の、20年間のお話。

 彼と、彼を取り巻く優しい人たちの、永く、長い20年。

 

穏やかな水面に柔らかな波紋を生むような、とても物静かな印象でした。

場面転換に合わせて配置される4本の柱(と呼んでいいのか…?)は、

計算し尽くされたであろう場所と角度、そして移動に掛かる動作、その全てがあまりに美しい…

ぐっと息を飲む、というより、そっと息を溢す、って感じの美しさだった…すごい…

 

最初から最後まで、ただただ美しい、だけじゃなくて…

ちゃんと息を抜くために用意しました!みたいなね、笑いポイント!

ほんと絶妙なタイミングで練り込まれて、自然と笑ってしまうッ! 

完全に笑わされたし、まんまと物語の上で踊らされましたね…!実家に帰るって言いたいだけ!

 

そしてマジほんと、瞼に焼き付いて忘れられないんですけど…

 

て、天使がさ…舞い降りるでしょう……舞台上に…鮮やかな白がさ…

ふわふわと足元が隠れるほど丈のある白いワンピースをひるがしながらね、

舞台上にひょっこり出てきたと思ったら、にこっと微笑って、とととって奥へと消えてくの…

こ、こんなん…これはもう天使と呼ばずして何と呼ぶの…?冷静に考えなくても分かる…天使だよッ!

いや、たぶん冷静に考えるとね…"彼"の追憶みたいな存在なんだとは思うんですけど、天使だよッッ!

んもー!ホントまさに、はわわ、だった……はわわ…めっちゃ好き…

 

「わたし」が観劇した作品は多くないですけど、

『 センチメンタル 』がダントツ、じわ…と、後に引くような終わり…でした。

心の中に小さな染みを残すような最後…水を溜めこんだ水風船を破裂させたような感じ。

 

Twitter で、たくさんの感想を拝読しました。

なるほど、とか、わかりみがすごい、とか、思うことは色々ありましたが、

 「わたし」がイチバンに考えたのは…この現在(いま)を生きる世界に"永遠"は存在しないこと、

それと同時に、死は"永遠"で在るかもしれない、ということ…でしょうか…

 

残してく者の「心憂い」と「儚さ」、残された者の「哀しみ」と「愛しさ」、そして人間の「優しさ」

 

なんも難しいことは分からない「わたし」なので、考察は出来ないしやりませんが、

たぶんきっと、どこに主軸とするかによって観方はもちろん、感想も全く分かれると思うし、

もしかしたら、人によって合う合わないがハッキリ分かれそうな気がしなくもないです…!

 

観劇したあとの帰り道、悶々と考えて 「わたし」が主軸にしたのは、残した者。

だーーってほんと天使まじで天使だったって思うでしょ?「わたし」は思う!!

こんなにも上手く言葉に出来ない、すげぇもどかしい感じあるあるあるだから、

もうなんか、とやかく言わず、この作品まじ観てくれーーーーー!!!!!

 

「わたし」は、

現在(いま)を生きる”彼”と"彼の家族"との未来が、幸せに彩り続けることを願います…! 

 

 

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