『わんわんズのどん底』/ わんわんズ さん

大変ご無沙汰しております、「わたし」です。

札幌演劇シーズン2018(夏)が終わり、すっかり観劇から足が遠くなった…かと思いきや、

そんなことは全くなく…ほんのちょーーーっとタイミングが悪かっただけのこと。

おかげさまで今月から、また少しずつ観劇の世界に入り浸ってまいります^^

 

多少のブランク(?)もありながら、お久しぶりの観劇は『わんわんズのどん底』!

ソワソワしつつドキドキしつつで迎えた、11月10日(土) 13時!

初めて行く会場は常に迷子と隣り合わせで、妙な緊張感を抱えたけど、

全然まったく問題なくアッサリ辿り着いたコンカリーニョ!

スタッフさんの元気な声に導かれ、少しずつ埋まる自由席の中から、

センターより僅かばかり左の、どちらかというと後方の場所に座席確保ー!

 

開演までの10分くらいの時間を持て余しつつ、スマホを手に取ったところで、

突如として会場に響く声。スマホから視線を上げて見据えた先には、

ステージの上部の通路?を、重たそうな荷物を運ぶ労働者さんたちの姿。

 

は、はじまっ…は じ ま っ て い る…!!!??!?!

 

わたしが一人勝手に混乱をキメながら、慌ててスマホの電源を切ったところで、

ステージに労働者さんたちが登場…おっ?おおっ??

そして座席に案内されるお客さんを尻目に、そのままステージを横切るように退場…

 

お、おおおお、これちょっとでも道に迷ってたら間に合ってなかった。わかる。

いやほんと間に合ってよかったし、やっぱ何事も余裕を持ってないとダメ。わかる。

ようやっと気持ちを落ち着けたと思ったら、すでに世界は目の前に広がってた…

 

社会という現実の中でも、底辺の底辺、どん底で生活する人々のお話。

「愛情」も「憎悪」、「哀憐」「楽欲」「憧憬」、

色んな感情が交差する中にある「絶望」と「希望」を巡るような…お話でした。

 

くるくると目まぐるしく登場する個性的な人々。強すぎる個性で殴られる!

まじホントあまりにも目まぐるしくて、全然まったく処理しきれない…待ってほしい。

いや、待ってくれるわけないんですけど。名前…覚えきれな…ウッ…

 

どうにかこうにか頑張って、どん底の人間模様を把握するのに集中しつつ、

まず気づくのが、とりあえず乱闘!っていう、乱闘に乱闘を重ねて大乱闘!みたいなね?

すごい驚くくらい気軽に乱闘してくるから!しかも軽快なBGMを添えてくれる!最高!

 

いやいやホントマジのマジで、目が足りない。人間の目じゃ追いきれなかった!

 

さすがの「わたし」も人間やめることはできなくて…出来る限りの範囲で乱闘を見守る姿勢…

ステージの中央、その存在感を主張するように配置された大きいテーブルの活躍を見た!

人が座ったり、立ったり、踏み台だったり、えっと殴られた人が滑ってったり…?

なんかもう、えっえっえーっ!!だった。ちょっと「わたし」の語彙力じゃ説明できない。

 

そして「わたし」は気付いてしまった…いや、むしろ一目見た瞬間から気付いてた…

あーーーーーーーああああハチャメチャ美人いるー!!うわーーーーー!

運命の恋を語る女性…あまりに顔が良い…「わたし」の好みドンピシャぞ…

仕草の1つ1つはスゲェしなやかなのに、大股で歩く姿が荒っぽくて…SUKI…

 

物語の結末は、たぶんきっと間違いようなくハッピーエンドではない。

 でもだからといって、バッドエンドでもなかった…収まるとこに収まったって感じ!

夢を見る自由さと現実を生きる不自由さ、みたいな、その終着点、かもしれない…

"天命で産まれ、周りに生かされ、本能で生き抜いて、運命で死ぬ” 

仕立て屋さんが言ってた台詞、まさにそのもの!って思えてグッと来る…

 

なんかもう気づいたら終わってて、満腹感ありありでした!お腹いっぱい! 

 

んでもって、どうしても、どーーしても!書かねばならない!終われない!

幕間が…幕間っていうか、幕間なんですけど…とにかく面白すぎた!

あまりにも鮮烈すぎて、時間が経った今も全然忘れられないよ…!!

 

トマモルライダー!さんかくやまべぇ!

 札幌市の平和を守る人間、タナカ!

 

あまりにも…あまりにもだよ…思わず声に出して笑ってしまった…

会場の外に出て最初に「さんかくやまべぇ」と「トマモルライダー」検索して、

ちょっとニヤニヤしながら帰路についたりなんかして…やだもうホント忘れられない。

 

 トマモルライダーのキメポーズをする、さんかくやまべぇ…

 

まぶたの裏に焼き付いちまったぜ…正直すごいワケわからないけど、

もうとにかくすごい面白かった!!!!!!今でも笑える!!!!!

 

帰りに、演者さんたちが見送ってくれたんですけど…

終始「わたし」の瞳を惹きつけて止まなかった女性がね、まさかね、

ほんとそんな間近にさ、いるなんてさ、思わないさァ―…

「わたし」の勘違いじゃなければ、たぶんきっと間違いなく、

目が合ったような気がして、ほんともう気が気じゃない…聞いてない…ウッ…

目に余る不意打ちに心臓が飛び出るかと思った…けど、口はピタッと閉じたから…!偉い!

 

心のわたし「ひぇ…えっあっああ~~ととと、尊い~~(両手で顔を覆いながら天を仰ぐ)」