『 センチメンタル 』/ 弦巻楽団 さん

札幌演劇シーズンの最後って言われたら、やっぱりどうしたって行きたい!ってなるでしょう…

おっけー!ならば、チケット予約だァ!!!

 

というわけで、『 センチメンタル 』観劇して来ました!

 

仕事終わりに駆け込むという強行スケジュールで… 8月23日、19時半!

会場に辿り着くまでに迷子になるという予定のもと、定時ダッシュ大成功!

観劇中にお腹が鳴るという恥さらしはできないので、適度に空腹を満たし、

慌ただしく会場に向かう「わたし」

目的地である会場を見失う「わたし」(会場とは真逆の方向に進んでたことが発覚!)

気を取り直して慎重に進み、ようやくたどり着いた会場…

スタッフさんに暖かく迎えられたの…ホント、凄い嬉しかったです…!!!

 

予約済みのチケットを購入し、向かった座席は、

ちょうど真ん中よりちょっと後ろらへんの真ん中あたり。つまり、ほぼセンター!

ステージ全体を見渡せるであろうギリライン!とても「わたし」好み^^

 

椅子の座り心地を模索しつつ、どっしり腰を落ち着けたところで、いざ開演!

 

最愛の妻を亡くした彼の、20年間のお話。

 彼と、彼を取り巻く優しい人たちの、永く、長い20年。

 

穏やかな水面に柔らかな波紋を生むような、とても物静かな印象でした。

場面転換に合わせて配置される4本の柱(と呼んでいいのか…?)は、

計算し尽くされたであろう場所と角度、そして移動に掛かる動作、その全てがあまりに美しい…

ぐっと息を飲む、というより、そっと息を溢す、って感じの美しさだった…すごい…

 

最初から最後まで、ただただ美しい、だけじゃなくて…

ちゃんと息を抜くために用意しました!みたいなね、笑いポイント!

ほんと絶妙なタイミングで練り込まれて、自然と笑ってしまうッ! 

完全に笑わされたし、まんまと物語の上で踊らされましたね…!実家に帰るって言いたいだけ!

 

そしてマジほんと、瞼に焼き付いて忘れられないんですけど…

 

て、天使がさ…舞い降りるでしょう……舞台上に…鮮やかな白がさ…

ふわふわと足元が隠れるほど丈のある白いワンピースをひるがしながらね、

舞台上にひょっこり出てきたと思ったら、にこっと微笑って、とととって奥へと消えてくの…

こ、こんなん…これはもう天使と呼ばずして何と呼ぶの…?冷静に考えなくても分かる…天使だよッ!

いや、たぶん冷静に考えるとね…"彼"の追憶みたいな存在なんだとは思うんですけど、天使だよッッ!

んもー!ホントまさに、はわわ、だった……はわわ…めっちゃ好き…

 

「わたし」が観劇した作品は多くないですけど、

『 センチメンタル 』がダントツ、じわ…と、後に引くような終わり…でした。

心の中に小さな染みを残すような最後…水を溜めこんだ水風船を破裂させたような感じ。

 

Twitter で、たくさんの感想を拝読しました。

なるほど、とか、わかりみがすごい、とか、思うことは色々ありましたが、

 「わたし」がイチバンに考えたのは…この現在(いま)を生きる世界に"永遠"は存在しないこと、

それと同時に、死は"永遠"で在るかもしれない、ということ…でしょうか…

 

残してく者の「心憂い」と「儚さ」、残された者の「哀しみ」と「愛しさ」、そして人間の「優しさ」

 

なんも難しいことは分からない「わたし」なので、考察は出来ないしやりませんが、

たぶんきっと、どこに主軸とするかによって観方はもちろん、感想も全く分かれると思うし、

もしかしたら、人によって合う合わないがハッキリ分かれそうな気がしなくもないです…!

 

観劇したあとの帰り道、悶々と考えて 「わたし」が主軸にしたのは、残した者。

だーーってほんと天使まじで天使だったって思うでしょ?「わたし」は思う!!

こんなにも上手く言葉に出来ない、すげぇもどかしい感じあるあるあるだから、

もうなんか、とやかく言わず、この作品まじ観てくれーーーーー!!!!!

 

「わたし」は、

現在(いま)を生きる”彼”と"彼の家族"との未来が、幸せに彩り続けることを願います…! 

 

 

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『 12人の怒れる男 』/ ELEVEN NINES さん

札幌演劇シーズンの存在を知った「わたし」は、即断即決でチケットを1枚購入しました。

せっかく札幌で観劇できる機会があるのだから、せめて1作品だけでも…と思って…

 

そうして選んだ作品が『 12人の怒れる男 』でした…!

 

なんかたぶん、どこかで見た写真がかっこよかったとか、そんな理由。

チケットを購入した時に座席番号も表示されてたから、会場の座席配置を調べたり、

自分で買ったチケットの日付を間違えて覚えててスゴク焦って確認したり…

 

詰め詰めスケジュールが一段落ついたところの、8月17日、14時!

  

迷うことなく会場へ辿り着くと、賑わったエントランスを横切るようにスタッフさんの声の方へ…

とても親切なスタッフさんに座席まで案内していただいたところ、まさかの最前列!

 

ま さ か の 最 前 列 !!(2回目)

 

ドキドキが止まらなかったー!!だってまさかの最前列!!(3回目)

目の前に堂々と存在する舞台を、僅かばかり見上げるほどの近さ!えっ近ッッ!

ステージから前側の座席を利用するように作られた舞台は、少しだけ不思議な形をしてて、

ここでチケットに種類があった意味を理解する「わたし」…舞台上の席!なるほど!

 

おかげさまで全然まったく落ち着くことなく時間は過ぎて、いざ開演!

 

ひぇ…

 いや、あの、いや……えぇ?

 

め、目の前の通路を…演者さんたちが歩いて…歩いてく…ち、近…

そそ、そういうことは早く言って…めちゃリアルに生唾飲みましたゴクリ…ッ!

さすがに毛穴まで見える距離ではないけど、顔のシワ全てが見えるくらいの近さだよ?

驚きばかりが先行して、その時のことは正直あまり良く覚えてないんですけど…

 

1人、2人、と「わたし」の目の前を通るたび、ナニかがお腹の奥底に積み重なる感覚。

たぶんそれは、緊張感とか…圧迫感とか…そういう類のものだったと思う…

 

父親殺しの罪を問われている少年に対し、有罪か無罪かを評決する12人の陪審員のお話。

夏の蒸し暑い日、なぜか扇風機も動かない部屋に閉じ込められた陪審員の男たちが、

与えられた1つの議題(少年は有罪か無罪か)について、ただ顔を付きあわせ、

自分の中にある偏見や固定観念すらも剥きだしにし、ただ話し合いをする、だけ!

 

場面の転換は一切無し。限りないリアル。

上演開始から終わりまで、つまり、話し合いの始まりから終わりまで、全部まるっと、

舞台上と客席は同じ時間を共有してるの…すごい…「わたし」は目撃者になりました!

 

過去があり現在を生きる陪審員たちによる、正義のぶつかり合い、みたいな…

自分の意見は正しいと信じて主張する12人の、言葉の殴り合い、みたいな…

 

派手なアクションがあるわけでもなく、激しいバトルがあるわけでもなく…

 なんか…こう、ごくごく自然に、するっと、さらっと…上手いこと言えないけど、

ゆっくりと走り出した時間が、どんどんスピードを上げて、最後にピタッと止まる、感じ!

 

"もしかしたら…" から始まる小さな疑問の1つに、たくさんの意見が飛び交って、

小さかったはずの疑問がどんどん大きくなり…それをいくつも繰り返して、出す結論。

どちらかというと、スカッと爽快な終わりではなくて、ヌルッと納得できる終わり!すごい!

 

「わたし」の手に汗がジワワ…までは、なかったですけど!

舞台に置かれた扇風機はサボり気味でも、会場の空調は最初からしっかり仕事してたから!さすが!

 

ハラハラするのは、あまり感じなかったけど、すっごいドキドキしてた!むしろ、しっぱなし!

た、楽しかった、じゃなくて…うーん…いやいや、楽しかった!でも、イマイチしっくりこないやつ…

何て言うのがピタリ賞なのか分からないんですけど…はちゃめちゃ面白かったです!!

だってだって観劇したあとの、満腹感、が!もの凄かった!んもーお腹いっぱい!

 

なにより、守衛さん…ね、お顔がとても好みでした^^大変 ごちそうさまでした^^

 

 

ただ、ひとつだけ心残りがあるんですけど…

お腹いっぱいに満足してグッズ売り場に行くのを忘れたこと!!!!

マステすごい欲しかったのに!!!!!やっちまったなーーー!!!

 

 .

『 アピカのお城 』/ きまぐれポニーテール さん

「札幌演劇シーズン」が開幕し、Twitter のタイムラインが賑わう中、

ずーっと気になって迷い、どうしても気になりすぎて迷いまくりの、観劇したい作品がありました。

 

その作品こそが『 アピカのお城 』だったわけなんですけれども…!

 

はちゃめちゃ迷いに迷った理由が、いくつかあって、その主たる要因だったのは、

完全に「わたし」のスケジュール都合っていうね…ホント誠に遺憾でありますッ!!

…いや、まあ、行きたいから行く!というのが「わたし」のモットーなので、

行かない、なんて野暮すぎる選択肢…最初からあるわけなかったよね!わかる!

ひとまずじっくりスケジュール睨みつけながら、チケットを予約!キター!

 

おかげさまで、8月11日、初日の公演を観劇してまいりましたッッ!

 

会場までの道のりに不安を覚えつつ、ようやく見つけた入口らしきところに列!

そう、「わたし」は直感したのです…会場は、ココだな、と!

何食わぬ顔で列の最後尾にくっついて、ドキドキしながら颯爽と会場内へ…

 

自由席、とは知りつつも、初めての会場だったので、すごいソワソワしながら、

真ん中よりも少し…下手?上手?…下手かな?側の、イチバン後方に腰を落ち着けました!

小さめの会場は、ステージと客席の距離があまりに近くて、近かった…近かったよ…

 

会場が全部まるっと、お客さんたちの期待に埋まったところで、いざ開演!

  

PALAIS DE APICA(パレス・ド・アピカ)、というシェアハウス(シャーハウス!)で巻き起こる、

すごくありそうでなさそうで、本当にありそうな日常を切り取った、みたいなお話。

プロローグから、オープニング、そして始まる第1話…

まるでアニメやドラマをみてるような、まるで本を読んでいるような…そんな感じ。

 

ぽんぽん飛び交う言葉の応酬と、それに見合うほどキレのある動作、

衣装もひょいひょい変わるし、ストーリーも目まぐるしく展開される。

 それは、瞬きすらも忘れてしまうほどで、完ッ全ッにッ!魅せられましたッ!!!

 

気付けば、舞台上も客席も関係ない、会場全体がまるっと同じ空気を共有してました。

いや、どちらかと言うと、舞台上の空気に客席の空気が呼応する感じ…?

うーん…何て言えばいいのかな!上手いこと言葉にならない!日本語が来い!

 

ただ「わたし」の瞳に映る演者さんたちは、みなさん本当に楽しそうで、

その、ハチャメチャ楽しー!っていう空気が、会場に浸透してたように感じました^^

上演時間中の「わたし」は、ずっと笑顔だった、と思う…自分の表情筋のことなど忘れたな…

 

もうもうとにかく、すごくすごく楽しい時間でした。いやいや、楽しい、なんて一言では括れない…

「ドキドキ」とか「ワクワク」、「ソワソワ」みたいな、「フワフワ」した気持ち。

空気中を漂う「楽しい」をギュッと凝縮したみたいな作品でした。ホント愉しかった!

 

 終演後、好きッッッの気持ちが昂ぶりすぎて欲しいグッズ全部買いました^^

パンフレット、オリジナルCD、ポーチ…もろもろもろ…唸れ!「わたし」の財布!

もうもう!どれもこれも可愛いの!本当に可愛いの!!可愛いオブ可愛いなの!!

どれもこれも良心的すぎる価格で、逆に不安になったとかならなかったとか…

 

オリジナルCDが500円…お洒落パッケージで好きだし、3曲も聴けて全部好きだし、

ちゃんと歌詞カードまで入ってて、まさかまさかの、ワンコイン、だよ…?

家に帰って中身まで見て思わず、嘘でしょ…って愕然としたもんね…まさに不可抗力。

 こんな至れり尽くせりで…500…YEN…

 

まさかまさかの、それだけじゃなかった…

 

今回、『アピカのお城』 が、DVDに、なる、らしい…です…

終演後のお知らせで情報を知った「わたし」の胸中は、ありがとうの大合唱でした!

ダブルキャストにもキッチリ対応してくるあたり、もうもうたまらん!最アンド高!

それぞれ演者さん別に、1枚2,000円!そう、つまり野口英世が2人!

んんんダメ…我慢できないから素直に言うね…やっっすい!!やっすいなーーー?!??

とはいえ、ダブルキャストだからって、どっちかを選ぶとか出来ないときもあるでしょ…

「わたし」のことなんだけど!どっちも欲しいじゃん…観たいもん…どっちも買うじゃん…

だって選べないから…2枚4,000円…って、思うじゃん???普通じゃん???

 

ダブルキャスト2枚セット、3,000円!!!朗報が過ぎる!!!!!

 

待って待って待って?ストップして??ひとまず深呼吸してみる?吸って吸って吸って―…

いやだって、観劇するのに買ったチケットと同じ価格だよ!野口英世が3人集まって!

ダブルキャストどっちも!何回だって!楽しめちゃうーーーーー!!

 

嘘みたいな本当の話。本当の、話。

 

DVDは後日、郵送で届くみたいです。うへへめちゃめちゃ楽しみ…楽しみ…

『アピカのお城』は、全人類が楽しめる舞台作品だから!みんな観てーーーー!!

 

 ミネルバッッ!!!!!!!

 

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『 Bear Knucle 』/ SPINNIN RONIN さん

(※お引越し前の2018年 6月17日に書いたものです)

 

6月9日に"人生初めて"の観劇をした「わたし」ですが、

なんと今回ありがたいことに御縁があったのか、前回の『西遊記ZERO』に引き続き、

 

SPINNINRONIN さんの新企画「吉田榎本」として、

全てをたった2人で作りあげた舞台『 Bear Knucle 』

 

その千秋楽を観劇させていただきました。

舞台情報と日程見て、脳内シュミレーション30秒でチケット買ったよね!当然!

今回は東京都世田谷区にある、本当に本当に小さな会場だったんですけど、

あの、とりあえず一言いいですか?

 

めちゃめちゃめちゃ良かった!!!本当に凄くて凄くて凄かった!!!!!

 

ホント何からどう話していいのか分からないくらい興奮してるんだけど、

上演時間たった60分の中に、ストーリーがみっちり詰め込まれてて、

見応えしか感じなかったし、んもーーあっという間だった!!!!!!

 

簡潔には言いたくないけど…命を懸けて将棋を指す男たちのお話!

 

ストーリーが進むにつれ、勝手に予測した展開をあっさり覆されたし、

もうね、言葉にならない…最アンド高で最高オブ最高でした…まじで…

 

ステージに立つのは、たった2人なのに、登場人物は7人?8人?9人?くらいで、

2人が入れ代わり立ち代り、たくさんの登場人物を演じ分けてて、めまぐるしい!

何がすごいって、お二人ともそれぞれ少年を演じるシーンがあるんだけど、

ただただ少年にしか見えないの!!!!少年が、ステージに、いました!!!!

 

そもそも広くない会場の座席に手作り感というか即席っぽい座席…

数えたら30席も無いくらいのそれで、まぁとにかく近い!!本当に近い!!

演者さんの表情まで全部まるっとお見通しのやつです。最高が過ぎる;;;

 

前に続いて、全然まるで言葉がまとまらないので恒例箇条書きします!

 

・将棋の試合中を表現するダンス最高だった!!瞬間惚れた!

真剣師ってすごい…熱い…文字通り命を懸けてるの伝わりすぎて鳥肌した!

・少年たちが真っ直ぐ将棋と向き合ってる姿は涙腺にガツガツくる…

・大山会長のドシッと構えた姿勢かっこよすぎてファンだわ…ファンサして…

・中野編集長めちゃめちゃ好きすぎて今とても結婚したいッッ!!!

・編集長代理…橋本?の苦労性と、上司相手でもしっかり反論する姿勢に感服

・編集部のメンバー愉快すぎてめちゃめちゃ面白いから何度も見たい

・演技の切り替えが早すぎて音速超えてた…すごい…

・少年たちの未来に幸あってほしい!!ほんとに!!課金するから!!(??)

 

終了後、ネカフェに駆け込んで今これ書いてるんですけど…

全然まとまりないし、絶対まだ書き足りてないんですけど、ひとまず、ってことで!

 

会場にたどり着いたら、『西遊記ZERO』でユマ役の演者さんがいらっしゃって、

めっちゃ愛らしい笑顔を向けられて、本当に心臓爆発するかと思った…!

あまりにも可愛いが過ぎて、いっそ暴力だわ!好きですーーーーー!!!

ただ「わたし」緊張のせいで、あっあっハイ!っていう反応しかできなかった無理…

 

ンンン本当に、マジで観に来た甲斐がありました;;;;;;;

もしかしたらまた、後日こっそり足りないところ追記してるかも!(たぶんしない)

今はあまり時間もないのでこの辺で!ありがとうございましたッッッ!

 

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『 西遊記 ZERO 』/ SPINNIN RONIN さん

(※お引っ越し前の2018年 6月 9日に書いたものです)

 

こんにちは。「わたし」です。

30代に突入した今このときに、"人生初めて"を捧げる出来事がありました。

 

SPINNIN RONIN さんが作る舞台『西遊記ZERO』

 

その札幌公演を観劇してまいりました。

何が"人生初めて"なのかと言えば、"舞台の観劇"、です。

 

最近、耳にすることが多くなった…

漫画やアニメ、ゲームの世界をそのまま作り上げる"2.5次元舞台"は、

とても有難いことに御縁があって何度か会場で観劇させていただいてるのですが、

わたしの場合は「作品が好き」という動機から興味を持つことが多く、

とはいえ、好きという気持ちだけで全て観劇できるほど優しい世界でもない。

どちらかというと、年間を通して1回から3回ほど観る程度の 超絶ド素人 です。

 

"2.5次元舞台"については、また詳しい話を別の機会にするとして…

何が言いたいかって、「わたし」の"舞台観劇"に対する経験がほぼゼロであること。

 

そもそも、"2.5次元舞台"と今回の『西遊記ZERO』のような舞台…

観劇する際のルールに違いがあるのかすら分からないと言う…

 初心者の中の選ばれし初心者「わたし」

 

「わたし」と『西遊記ZERO』との出会いは、4月末くらい、だったかな…?

会社へ向かう途中にあるコンビニのガラスに貼りだされた、チケット発売のポスターでした。

何があるわけでもなく、ただ本当気まぐれに、なんとなく目に留まった、くらいのものです。

家と会社を往復するだけの生活に、何か潤い的なものが欲しかったのかもしれません…

「チケット代4,000円…えっっ安…え?安い?…安いわ」っていう印象。即買いました。

コンビニで代金支払と同時に発券され、すぐに座席が確認できる速攻システムだったようで、

確認できた座席は、前から3列目!ド真ん中!!ひょえぇぇぇーーーー…?

…いやいやいや、すごく驚いたし、ハラハラした。ま、マジかーーーーー…の気持ち。

 

今だから言える…ちょっと当日朝まで行くかどうか迷った。すごい本気で迷いました。

だってだって、待って?ひとまず冷静になって、よくよく考えてみてほしい…

こんな、ちょっと気まぐれにチケット買って、舞台観劇の経験すらない超が付くド素人が、

すごい前方のドセンターに座ってるって……そんなん、許されなくなくない?

 

でも、あの日あの時、チケット購入ボタンをタップしたのは「わたし」だし、席はどうあれ、

いまさら空席を作る方が、あまりに失礼だと思い直し、少し道に迷いつつ向かった公演会場!

 

辿り着いたのは、小さめホール…の、前から3列目。何度も言うよ。前から!3列目!

あまりに近い!あまりにあまりに近い!!!ひょえぇぇぇーーーー…

わたしの両隣で弾む会話…を聞き流しつつ、開演時間が近づくにつれて少しずつ埋まる座席。

それでも何となく予想はしてたけど、満席、とまではいかず…現実の厳しさを知った。

 

舞台の幕は開いていて、大道具?というか背景?装飾?もない、ただの真っ新ステージ。

ステージの上手と下手に伸びる…花道?に、そっと置かれた機材があるのみ。

片方には小さなテーブルと椅子が1組、反対にマイクと弦楽器とキーボード?と椅子が3脚。

………たった、それだけ。

 

開演前のアナウンスは、放送、ではなく。

1人のお兄さんがステージに立って、観劇の際の注意事項はもちろん、

今回の舞台内容を、キレッキレの動きと共に面白可笑しくお話してくれました。

めっちゃ凄かった…思わず息を飲んでしまって拍手のタイミング遅れる事件…

そんなメチャスゴお兄さんがステージを軽やかに去っていき、少しして、

ステージの花道?に置かれた機材と楽器に、ぬるっとお兄さんお姉さん登場!

 

もしかして、生演奏…? もしかして、生歌…?

 

えっえっえっ!と思いながらキョロキョロしてたら、照明が落とされ、いよいよ開演!

最初に一言、いいですか…めちゃめちゃめちゃ凄かった!!!あっという間の90分!

完全に世界が作り上げられてたし、一気に引き込まれたし、本当に凄かった!!!

わたしの語彙力があまりにチンパンジーであるため、綺麗に言えなくて悔しさ爆発する…

 

登場人物は、司会者、孫悟空、ユマ、の3人。たった3人だけ。

司会者は、物語の語り手。たぶん神なのか、それに限りなく近い存在。

めちゃめちゃスマートに物語を進めてくれる。シュッとしてる。好きです。

孫悟空は言わずもがな、主人公。ちょっとビビり。

さすが存在感大きくて完全に場を支配してくる。腕の筋肉ヤバい。好きです。

そして悟空のお相手であるユマという女性。わりと強気。

しなやかで力強くて、かっこいいオブかっこいい!惚れてまうやろ好きです。

 

そして、何より聞いて。ホント、聞いて。

生演奏に生コーラス生歌に生効果音だったのヤベェ鳥肌もんだったよ!!!!!

キーボードの伴奏と弦楽器の音は会場いっぱいに響くし、

コーラスお姉さんの声はガンガン空気を震わせてくるし、

何より、ボイスパーカッションのお兄さん、めちゃめちゃ強くて、ただただ強かった。

どこまでがボイスパーカッションで、どこまでが機械なのか…効果音気になるでしょ。

 

最初から最後まで、書きたいことを1つずつ書くと膨大な文字数になるので、

時系列バラバラごちゃりと…箇条書きでまとめようかなと思ったり思わなかったり。

 

・弱きモノたちがキャッキャッしながら生きようとするのハラハラした

・ユマめっちゃ子孫残し続けたの偉いでしょ…3回目の娘が好き…

・7つの玉を集めて龍を呼ぶネタに、司会者ノリノリなで好感爆上がり

・司会者とユマが一緒に縄跳びするの可愛いの暴力だった好き

・スリッパでスパーーンッがよくキマってたキモチイイーーー!

・司会者と悟空とボイスパーカッション兄さん、すごいコミカルが過ぎる最高

・\テレーーーーン!/\テレーーーーン!/(ココいちばん好き)

・悟空とユマが剣を交えるの早すぎて目が追いつかなかった凄い

・司会者とボイスパーカッション兄さんと踊るユマ可愛すぎて可愛すぎだった

・ユマを口説こうとめちゃめちゃ頑張る悟空めちゃめちゃ頑張ってた

・コーラスお姉さんの生歌声ヤバい…めちゃ良い声だしずっと聴いてたいヤバい

・悟空とユマに幸せになってもらいたい…末永く…

 

お話がクライマックスに近づくにつれて、ステージの熱気が最高潮で、もうホント、

なんか完全に煽られてしまって、泣きそうになった。熱量が凄かった。凄かった。

あの瞬間に感じた全部を書ききるのは無理アンド無理だけど、伝わってほしい…

 

まさに、臨場感、みたいなのを体感させてもらった。本当に凄かったよ。

どんなに拍手をしても足りないし、ありがとうって心の中でずっと言ってた。

 

舞台が終わって、アンケートに答える時間も取れなくて「面白かった」しか書けなくて

なんか悔しさで我を失いそうだったから、ブログ開設なんぞしてみました。(きっかけ)

 

会場を出たところで、演者さんが揃っていらっしゃったんだけど、

あまりにも恐れ多くて、話しかけるの無理すぎたので心の中で拍手しながら帰りました。

もう、本当、声を最大にして言いたい!

 

札幌に来てくれてありがとう!!出会ってくれてありがとう!!うほうほ!

 

もし機会があれば、また北海道へ来てほしいし、

もし機会があれば、SPINNIN RONIN さんが作る別の舞台を観に東京まで行きたい。

 

今回の『西遊記ZERO』をきっかけに、"舞台"というものに興味を持って、

8月にある札幌演劇シーズンの観劇チケットを即買いました。即決!

さすがに全公演制覇は日程的にも厳しいので、まずは1公演!行くぞ!

いまからとても待ち遠しいです^^

 

長くなりましたが最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

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